殿、利息でござる
殿利息でござる
おすすめ度 90点
作品情報
上映時間 129分
キャスト
阿部サダヲ(穀田屋十三郎)
瑛太(菅原屋篤平治)
妻夫木聡(浅野屋甚内)
竹内結子(とき)
山崎努(先代浅野屋甚内)
寺脇康文(遠藤右衛門=肝いり)
きたろう(穀田屋十兵衛)
千葉雄大(千坂仲内=大肝いり)
橋本一郎(早坂屋新四郎)
中本賢(穀田屋善八)
西村雅彦(遠藤寿内)
羽生結弦(伊達重村=殿)
その他多数
ストーリー
吉岡宿という宿場町はさびれ、元気がなかった。
そこへ茶畑を作るために菅原屋が訪れてきた。十三郎から町を血気盛んにするために何かいい案はないだろうかと問われ、冗談交じりに殿に金を貸して利息を取ると言ってしまいます。
その額、千両。現在の三億円ほど。
到底、二人では手に負えなく、賛同者を探していき、家を払い、家具を払い、やっとのことで千両を集めることができた。
しかし、萱場杢がはばかってくる。と同時に十三郎と浅野屋の過去のかくしつが邪魔をする。
関係図(簡略)
感想
なんと、この話は実話だそうです!
すごい!昔の人はよくこんなことを思いつき、よく成功を修めたと思います。
予告を見たとき、「ふざけたB級の映画か」と思い込んでいました。
しかし、この映画の本質は愛であります。
見終わったとき、うるっと来てしまいます。ですが、わたしは冷めてしましたした。なぜなら、最後の最後で羽生結弦が演じる殿が、あまりにもひどく見てられないほどでした。せっかく、いい感じに最後まで来たので、話題づくりかわかりませんが最後は俳優の方に演じてもらいたかったです。
先代浅野屋は悪代官のような振る舞いで庶民に悪口を飛ばされ、評判も最悪でした。それにもかかわらず、先代は宿場町の人々・将来をよりよくするために尽力していました。←ここが超重要なポイントですし、かなり感動します。初めからこれが発覚するまで、まったく先代がいい人だとは思わず、かなり驚愕しました。
さらに、十三郎はずっと勉学が不得意だったため、養子に出されたと思っていました。しかし、本当のところ、弟の浅野屋甚内の目が悪く養子に出して迷惑をかけたくなく、しょうがなく十三郎が養子に出されたそうです。そのことを浅野屋はずっと隠していました。
ここは兄弟愛がすごいです。さらに浅野屋は兄に隠しながら、家をつぶしてまでもお金を用意しているという、なんとも予告からは考えもしない展開。
「殿。利息でござる」は想像をはるかに超えてくる、笑いあり、感動大ありの作品です。
私目線からですが、これと似てる雰囲気の作品で「超高速参勤交代」というものがあります。気になったので今度見てみようと思います。
参考